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Dick Van Straalen 7'4 Midlength Fishインプレッション

DVS 7'4 Midlength Fish

熱狂の内に幕を閉じた第三回オルタナティブマートオフ会

開催報告のブログでは”ちょっと何言ってるか分からないんですけど”

突っ込みを受けそうなので、もう少し冷静になってインプレしてみる。

まずこのボードは今回のオフ会参加者のYさんが持ち込んだ物で

オーダー日付は2008年の12月となっている。

(DVSサーフボードはオーダーを受けた日付をボードに記載している)

つまり今から12年前近くのボードになるのだが

ところどころ傷やリペア跡は残る物の、

サーフボードとしての機能が十分に果たせる状態を保っている。

このボードの出現に参加者一同は色めき立ち

Yさんのご厚意に預かり乗らせて頂く事に。

DVSのミッドレングスモデルの紹介はこちら

 DVS Midlength Fish

DVS Midlength fish

ボード自体のテンプレートは今でいうClassic Fishモデルを

ストレッチしたもので、長さは7'4。

幅や厚みはDVSの慣例に従い記載は無い。

これはユーザーがサイズ表記のみを見てボードを判断する事を

DVSが嫌う為だ。

なので実際の数値は分からないが幅はデモボードの7'4Twin位で

厚みはやや薄い感じも受ける。

しかしノーズエリアの面積が7'4Twinよりだいぶ広いので

全体的な浮力は同程度といった印象だ。

レールは現行のクラシックフィッシュ同様エッジが少なく

デッキコンケーブを採用している板に比べるとやや薄め。

ボトムは緩いロールからvee気味にテールに流れる。

 

フォームは従来通りのPUでクロスをティントで着色してあり

オールドスクールな重量感があるが、Yさんによると

リペアの過程で重くなり以前はもっと軽かったとの事だ。

そしてこのボードはフィッシュらしいウッドキールフィンが

ラミネートされている。

DVS 7'4fish

標準的な積層と形状といったウッドキールフィンだが

ボードサイズに合わせて特に大きい訳ではない。


期待感しかない状態でさっそくゲディングアウト。

パドルは幅広のノーズがもたらす安定感が故に速い。

この後別のブランドのミッドレングスも乗ったのだが

ボードが長ければ必ずしもパドルが早いわけではない。

例えミッドレングスであっても様々な要素が合わさった上で

パドルやテイクオフの早さが実現できる。

この日の波はセットで肩前後の掘れた速め。

うねりの内は割れ辛くブレイクすると一気に崩れ

並のショートボーダーではその速さに対応出来ない程。

この場所では7'4Twinも実力を発揮するのだが

その7'4Twinよりもさらに前のうねりの段階でパドルすると

波を確実にキャッチし板の滑り出しが始まりテイクオフ。

そこからレールをセットしボードの前目にスタンス。

ボードは波のブレイクと同調し必要以上に走りすぎる事が無い。

通常のミッドレングスやコンケーブ、チャンネルがあるボードは

ボードのスピードが速い反面走りすぎてしまう場合も多い。

しかしDVSの7'4Fishはそんな素振りを全く見せない。

やがて波は巻いてきたが

レールが喰われたりボトムが暴れたりせず

そのまま安心してチューブをメイクできた。

これはミッドレングスという括りだけではなく

一本のサーフボードとして相当高い完成度にある事は

疑いようのない事実である。

その後私は何本も良いライディングをメイクした後

他の参加者の方にボードをチェンジしたのだが、

その方も同様に良いライディングを繰り広げていた。

 

最後に同様な長さのTwin Finモデルと比較してみる。

Twin Finモデルはロッカーが強く縦の動きが得意で

掘れた波やショルダーが短い波にも強い。

MidlengthFishは掘れた波からより厚い波にも対応できるが

ボードの動きは横方向が中心になり、

面が良くロングショルダーの波により適している。

Midlength Fishをオーダーする場合の素材は

ボードの重みを生かすPUが良いだろう。

また、DVSの場合はカラーチャージという物が無いので

PU素材を生かした美しいティント仕上げを選択する事が出来る。

 

これは私の所感なのだが

誰もが扱いやすいボードとチューブ向けのボードは

相容れないものだという常識を

DVSは既に10年以上前に覆していた事になる。

このような事実こそが彼がマスタークラフトマンと呼ばれる

所以となり、今なお熱狂的な支持を集めている証拠なのだ。


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